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おそらく暗い表情をしながら俺は、ついこの間までの出来事を走馬灯のように思い出していた。 そんな時に声が掛かりハッとした。 「あそこが、キョーコのおうち!!」 数百メートル先に建つ大きな家を指差しながら、にこっと笑って俺に振り向いた女の子。 ずっと考え事をしながら歩いていた所為か周りの風景が変わっていることに俺はどうやら気づいていなかったようだ。 今、俺達が立っているのは丁度森を抜けたばかりの拓かれた場所。 自分の家が見えたとたんに彼女の歩くスピードが早くなった。 俺は、リボンを掴んでいたので少し前のめりになって引っ張られるような感じで後をついていく破目になる。 あと数メートルで玄関に辿りつく、という所で勢いよくドアが開かれて一人の女性が現れた。 「キョーコ!」 流れるウェーブの長いブロンドの髪の綺麗な女性が心配そうな表情でこちらに駆けてきた。 「ママッ!!」 その女性を確認するや否や女の子は、持っていたリボンを離し走り出した。 そして、こぼれそうな笑顔で嬉々として母親の足にぎゅっと抱きついた。 「もぉ、雨が降ってきたのに帰って来ないから心配してたのよ?迎えにいく所だったんだからっ」 屈んで女の子を抱きしめながら、母親は愛おしそうに彼女の頭を撫でた。 「ごめんなさいっママ。」 素直に謝りながら、ネコが甘えるように嬉しそうに母の胸に顔をすり寄せる少女。 俺は、目の前の微笑ましいであろう光景を・・・何を思うでもなくぼんやりと眺めながら立ち尽くしたのだった。 「こんなに濡れてー、さっ風邪をひかないうち…に・・・」 女の子を自分に引き寄せたまま立ち上がったその綺麗な女の人がこちらに気付き俺と目が合った。 「あら?貴方は・・・??」 「うんとね!キョーコがつれてきたのぉ。ひとりぼっちみたいだったからっ!」 「まっ!この子ったら・・・もうキョーコ?ごめんなさいね。娘が何か失礼したみたいで・・・」 母親のスカートをくいくい引っ張りながら何か言いたげな女の子を他所にその女性(ひと)は困った顔で笑いかけてきた。 「あっ・・・いえ・・・」 そう呟いて俺は顔を背けた。 何故だか分からないけど・・・不意に涙が出そうになった。 あの女性(ヒト)に笑顔を向けられたら・・・どうしてか・・・泣きたくなってしまったのだ。 「ねぇ、ママぁ!あのコもカゼひいちゃう〜〜」 母親の足元にくっ付いてピョンぴょン飛び跳ねる女の子に言われその女性(ヒト)は、はっと気付いて俺に話しかけてきた。 「そうね!貴方もとりあえず中へ入って。そのままにしたら身体を壊すわ。」 「えっ・・・えっと俺は・・・もう此処で。」 「何言ってるの!さぁ早く。」 玄関前でドアに手を掛けた女の人は、俺に向かってブンブン手招きする。 その人の足元で女の子はのん気な顔でニコニコして「はやく〜♪」なんて言っている。 「えっあの・・・・」 この子を送り届けて、、、俺は立ち去る予定・・・・・・・・・・・だったんだけど。 そんなこんなで・・・半ば強引に家に上がらせられた俺は、濡れた身体を拭くようにとタオルを渡された。 「あっ、所で貴方のお名前は?」 「クオン・・・です。」 「私は、ジュリウェラ。この子の母親よ、ヨロシクね?」 「クオンってゆーんだぁ〜♪」 名前を聞いた途端に相変わらずこの子は笑顔で俺に近寄ってきた。 「じゃぁクオン?貴方は暖炉の傍で身体を温めて?キョーコは、」 「う〜ん?」 「お風呂に入ってきなさい?」 「えぇ〜〜キョーコ、クオンっとおはなしがしたぁ〜い」 母親にタオルで頭をゴシゴシ拭かれながら、その子は愚図った。 「お話は、お風呂に入ってから!もし、風邪引いたら苦〜いお薬飲むのよぉ〜??」 「それはヤダぁ〜おふろはいってくる!」 「よし、イイ子ね?」 女の子にニコッと微笑んだ、その女性(ヒト)は奥の部屋に向かって「マリア〜!」っと呼びかけた。 程なくして、俺よりも少し年上だろうか?メイド姿の少女がパタパタと此方にやってきた。 「キョーコをお風呂に入れてくれる?」 ※采緋はジュリウェラさんの方が好きだから敢えて、名前をジュリエナじゃなくてこちらに。花ゆめ掲載時はジュリウェラさんでした ****************************9/28 「はい、奥様。」 「キョーコ、ひとりではいれるよぉ〜!」 「お願いね?マリア。」 「はい。」 強がって母親に抗議の様な素振り?をするキョーコには構わずジュリとマリアは話を進めた。 そして頬をぷぅっと膨らませたキョーコの手を繋ぎマリアは浴室に向かい、ジュリはクオンの為にココアを淹れてやった。 「どうぞ?身体が温まるわよ。」 「・・・有難うございます。」 クオンは今の自分の状況に戸惑っていて、居心地の悪さを少なからず感じた。 「ねぇ〜マリア?」 「何ですか?キョーコお嬢様。」 「キョーコ、ほんとうにヒトリでヘイキだよぉ?」 どうやら未だ諦めていない様子のキョーコ。 そんなキョーコにマリアはクスッと笑ってみせる。 「駄目ですよ?お嬢様は、すぐお湯から上がってしまうんですから。」 それでは身体が十分に温まりませんわ?っと人差し指を立てて優しく言い聞かせた。 「うぅぅ〜〜〜だってぇ・・・・」 その言葉には、どうやら反論出来なかったようだ。。。。。 「じゃぁ〜アヒルさんもいっしょしてイイ?」 「くすくす、良いですよっお嬢様。」 マリアに入浴の手伝いをしてもらう事を渋々した了承したキョーコ。だが、次の瞬間にはお気に入りのアヒル人形を持ってルンルン気分で浴室に入っていった。 そして何だかんだで楽しいバスタイムを満喫したのだった。(マリアが遊んであげながら入浴の手伝いをしたので) |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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采緋さま、こんばんは。 |
M 2008/09/24 00:18 |
Mさま |
采緋 2008/09/24 10:07 |
キョコちゃんめっちゃ可愛いですねVVV |
夏那 2008/09/24 22:49 |
夏那さま |
采緋 2008/09/25 19:59 |
ruuさま |
☆拍手お返事☆ 2008/09/26 06:25 |
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